ずっと好きだった小野寺くんに告白した佐野さん。 なのに、佐野さんは小野寺くんと恋人になることを避け続けていた。 その理由とは…? 漫画界のニューウェーブ・魚須えり個による 新しいゆるやかショートコメディがよすみに初登場!
漫画家。新潟県出身。海の生物、梅干し、眼鏡が好き。趣味は相撲観戦。 【X】@eriko_osakana
「確信」って最強だ。魚須えり個さんの漫画の最後のページまで読んでそう思った。それはアイコンタクトで理解し合うバッテリーのように、気が付けば台本を捨てアドリブで漫才を始めたふたりのように心の底からわくわくする信頼だ。それをこの漫画のふたりから感じられて、ああ、きっとこのふたりの会話にも関係性にも終わりは無くて、それは終わっても終わらない、向かい合っても背中合わせでも変わらない、それはまるで常に過去じゃなくって「今」のあなたと話をしたいと伝え合っているかのようだ。子供の無邪気な遊びの時間、世界には昨日の出来事もそのあとの夕飯の時間も存在せず、ただただ今だけがそこにあった。何も変わらずにずっと続くと思っていたからだ。気が付けば大人になっていて、なかなかそんな風には思えなくなっていた。でも、読み終わってなんてことだ。今、この漫画のふたりのおかげで、誰かとこんな話をしてみたくてたまらない。きっとふたりは次のページでもこんな話をしているんだ。そう確信しながら、小さく指がスワイプをする。
キニー・コーヴェル