周りから変わり者扱いされている深田ヨリトは、とあるきっかけから行きつけの喫茶店で働く井上マリと親しくなる。 やがて恋人同士となったふたりは、愛を確かめるように、何度も体を合わせるように。 しかし、ふたりの愛は徐々にすれ違っていき——。 欲望に潜む人間の性と愛の形を浮き彫りにする、エロティシズム読切。
漫画家。滋賀県出身。東京都在住。 2014年『史群アル仙作品集 今日の漫画』(ナナロク社)でデビュー。 代表作に『ハカセの失敗』(イースト・プレス)/『我々は病んでいる!』(Vコミ)/『ブラック・ジャックガール』(マイクロマガジン社) 趣味は、散歩、喫茶店、架空の漫画雑誌を作ること、架空の町の住人の漫画を描く事、ぬいぐるみとお出かけ。 「人一倍の臆病者ですが、よろしくお願いいたします。」 X→@nanano_wabisen 個人サイト→『WABISEN ROOM』
胸が苦しくなりました。また、主人公に深く共感しました。僕自身元被虐児で、ASD持ちなので、世間一般の常識が分からなかったり、うまく共感ができなかったり、空気が読めなかったりします。性交渉のみでしか愛を確かめられない主人公は、大半の人からしたら不気味な存在なのかもしれません。だけど、それでも、僕は主人公の悲しみや葛藤を理解します。自分が人間ではなく野良猫として生まれたらよかったのになあ……と感じ続けながら生きてきた僕にとって、ラストシーンはかけがえのないものになりました。今後も応援しております。
いつみ七野ワビせん先生の作品の、残酷さと美しさのバランスが大好きです。ニンゲンはケダモノのようになりたくてもなれない。ニンゲンの世界の暗黙のルールや慣習や普通とされるものから逃れることはできない。それなのにそこからズレた人間は異質な者として扱われる。悲しみが作品に満ちていますが、キャラクターや表現のの美しさ、可愛さで中和されて、ある程度ファンタジーとして読めました。彼女とのつながりだったセックスも、その彼女すらも失ってしまった主人公は、これからどうするのだろうと思いを巡らせています。
とあるすみびと