ニセモノ
痴人のアイ芸術を志し、「何か」を撮るために彷徨い続けた「私」が山の中で出会ったのは、裸で歩く1人の男。 かれの「美しさ」に酔いしれた「私」は、かれのさまざまな痴態を写真におさめる<活動>に身を投じていく。 <活動>は次第に苛烈さを増し、その先に見えた欲望の果てとは——? 『神様』『ケダモノ』に続く、七野ワビせんの性愛短編読切。 ※注意書き※ この作品には、虐待および性的な暴力の描写が含まれています。 本作品はそれらの行為を決して肯定するものではありませんが、 それらの表現に対して不快感や不安を感じる方は、ご自身と相談のうえ、お読みください。
全1話
作者プロフィール
漫画家:七野ワビせん
漫画家。滋賀県出身。東京都在住。 2014年『史群アル仙作品集 今日の漫画』(ナナロク社)でデビュー。 代表作に『ハカセの失敗』(イースト・プレス)/『我々は病んでいる!』(Vコミ)/『ブラック・ジャックガール』(マイクロマガジン社) 趣味は、散歩、喫茶店、架空の漫画雑誌を作ること、架空の町の住人の漫画を描く事、ぬいぐるみとお出かけ。 「人一倍の臆病者ですが、よろしくお願いいたします。」 X→@nanano_wabisen 個人サイト→『WABISEN ROOM』
すみびとの主張
作品へのおたよりをご紹介!歪んでるから美しい……その先にある深い葛藤と愛を感じました。どこかノスタルジックな雰囲気で暴力的要素は柔らかくなっていますが、その分精神にツンと来て奥深くに刺さります。救いにもなるお話でした。
とあるすみびと私も所謂被虐待児ですが、七野先生の漫画を読むたびに泣いています。 一人では向き合えないトラウマですが、先生の作品が向き合う助けになってくれています。 読むのも苦しい。思い出すのも苦しい。でも、生きていいんだよという声がどこかから聞こえてきます。ありがとうありがとうと思いながら、泣きながら読みます。 だけに、よすみに掲載された七野先生の作品集の発売を熱望してやみません。 私にとって、それは希望の頓服薬です。 七野先生の幸せと心の平穏を、いつもお祈りしています。 大好きです。ありがとう。
麦原アリノス不幸に慣れすぎると、幸せな環境にいる自分に違和感を抱いてしまい、素直に幸せを享受できない……“ホンモノ”の気持ちを抑えて、手を握ってくれた彼女から与えられた生活にも、どこか違和感があるはずで、自分がここにいてもいいのかと不安になる……そんな自動思考になりがちな何気ない朝、「いってらっしゃい」という言葉だけでハッとできる。人と人、同じなのに全然違う私たちは、思いやることで生きにくい社会を忘れられる。そんなことを考えました。 次回作も楽しみです!!
とあるきなコ